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 【世界文化遺産・姫路城】         このブログは松寿会阪神地区会員の皆さんの情報交換・連絡用です。投稿にはIDとパスワードが必要、管理人までご連絡ください。


by syojyu-hansin

衝突ビデオの投稿者は特定されないのか

実際は「投稿者を特定可能」

 匿名なのは表面上だけ。いくら偽名で登録しても、投稿者を特定できる。インターネットでデータのやり取りをすると、通信の記録が残るためだ。

 インターネット経由でデータのやり取りをするには、相手のIPアドレスが必要となる。例えば、Webブラウザーで「http://www.youtube.com」と入力して、YouTubeのサイト(サーバー)にアクセスしようとする。Webブラウザーは、入力されたURLをIPアドレスに変換し、そのIPアドレスあてにデータを要求する。

 その際、WebブラウザーはこちらのIPアドレスを通知。YouTubeのサーバーは、通知されたIPアドレスあてに、動画などのデータを送信する。つまり、こちらのIPアドレスを相手に伝えないと、通信は成立しない。YouTubeのサーバーには、アクセスしてきたユーザーのIPアドレスが記録されている。

 IPアドレスは単なる文字列。通常は、IPアドレスからユーザー個人を特定することはできない。IPアドレスとユーザーをひも付けられるのは、インターネット接続サービスを提供するプロバイダーだけ。プロバイダーでは、どのユーザーにどのIPアドレスを割り当てたのかを記録している。

 とはいえ、プロバイダーがそれらの記録を第三者に見せることはあり得ない。グーグルなどのサービス事業者も同様だ。サーバーに保存されたIPアドレスの記録(ログ)を第三者に見せることはない。通常は、Webサイトにアクセスしただけで「自分が誰なのか」を知られることはないのだ。

 ただ、警察などの法執行機関から要請があった場合は例外だ。具体的な対応方法はプロバイダーや事業者によって異なるものの、大抵の場合、合理的な理由があれば開示しているようだ。それが、掲示板に犯罪予告などを書き込んだユーザーの逮捕につながっている。

 もちろん時間はかかる。法執行機関が要請したからといって、サービス事業者やプロバイダーがすぐに対応するとは限らない。特に今回のケースでは、サーバーは海外にあると考えられるので、より時間がかかるだろう。

特定が困難な場合もある

 さらに時間がかかる場合もある。不特定多数が利用可能なパソコンや無線LANを使っている場合だ。

 前述のように、IPアドレスと個人が関連付けられるのは、インターネット接続サービスの利用時なので、自分が契約しているプロバイダーからアクセスすると、簡単に“足が付く”。

 そこで個人を特定されたくないユーザーは、不特定多数が利用可能なパソコンや無線LANアクセスポイントからインターネットに接続する。これなら、IPアドレスと個人を特定するのは困難だ。セキュリティの甘い無線LANアクセスポイントに勝手に接続して“ただ乗り”する方法もある。この方法では、アクセスポイントの運用者が“濡れ衣”を着せられることになる。

 そうは言っても、個人の特定が不可能になるわけではない。事業者やプロバイダーが情報を開示すれば、個人は特定できなくても、利用したパソコンやアクセスポイントは特定できる。そこから先は通常の“捜査”と同じ。オフラインの調査により、それらを悪用した人物を特定することは可能。実際、他人の無線LANアクセスポイントを悪用した人物の逮捕が報じられている。

 以上をまとめると、表明上は匿名で動画を投稿できても、IPアドレスという痕跡は確実に残る。そして、サービス事業者やプロバイダーが法執行機関に協力すれば、投稿者の特定は可能。ただし時間はかかる。投稿者が何らかの“工夫”を施していれば、オフラインの調査が必要になる。とはいえ特定することは不可能ではない――と言えるだろう。

(PC Onlineより)
                         by管理人
by syojyu-hansin | 2010-11-08 20:58 | パソコン/IT関連情報