そぞろ歩きが楽しい温泉街ランキング
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寒い季節には体が温まる温泉がぴったりだ。町並みに風情があり、共同浴場(外湯)や店が充実しているそぞろ歩きが楽しい専門家が選んだ温泉街を紹介します。来年の旅行計画のご参考にどうぞ。
温泉街を歩く楽しみの一つは外湯めぐりだろう。1位の城崎温泉には7つあり、洞窟風呂の「一の湯」、庭園風呂の「鴻の湯」、ガラス屋根の「御所の湯」などいずれも個性的。日帰り入浴用の共通券もあり、気軽に楽しむことができる。
2位の渋温泉には泉質が異なる9つの外湯がある。うち日帰り入浴できるのは「渋大湯」だけだが、宿泊客はすべてに無料で入れる。複数の外湯を無料で開放しているところもあり、3位の草津温泉には18カ所、9位の野沢温泉には13カ所、そうした浴場がある。
1位 城崎温泉(兵庫県豊岡市)
2位 渋温泉(長野県山ノ内町)
3位 草津温泉(群馬県草津町)
4位 道後温泉(松山市)
5位 有馬温泉(神戸市)
6位 別府温泉(大分県別府市)
7位 銀山温泉(山形県尾花沢市)
8位 伊香保温泉(群馬県渋川市)
9位 野沢温泉(長野県野沢温泉村)
10 山代温泉(石川県加賀市)
このほか10位内の温泉街にはいずれも魅力的な外湯がある。住民が利用する施設も多く、地元の人と話しながら入るのも楽しい。ただ、本来は観光客向けではない外湯も多いので、勝手に水で薄めないなどマナーには注意しよう。
古い町並みも趣がある。10位内は開湯千年以上のところが大半で、最も新しい7位の銀山温泉でも数百年の歴史がある。江戸時代に栄えたところも多く、3位の草津は当時の温泉番付で東の大関(当時の最高位)、5位の有馬は西の大関だった。現在の建物は大正以降のものが多いが、歴史の厚みが風情ある雰囲気を醸しだしている。
もちろん、カフェや工芸品店など新しい店もできている。新名物も登場しており、有馬温泉の「てんぷら」はさつま揚げのことで、和製ファストフードとして親しまれている。銀山温泉の「カリーパン」は大正ロマンの雰囲気が残る温泉街らしい新名物として人気だ。古い町並みの中、浴衣姿でげたの音を響かせながら外湯を回り、途中でカフェや名物を味わう。街全体を楽しむ温泉のテーマパークともいえる。
黒川など自然の中の温泉街も
ランキングの上位にはにぎやかな温泉街が並んだが、自然に囲まれた静かな温泉街を推す声も多かった。その代表が、黒川温泉(熊本県南小国町)だ。大分県との県境に近い山間部にあり、川沿いの雑木林の中に旅館や店が点在する。温泉街共通の「入湯手形」を買えば、旅館3軒の露天風呂に入浴が可能で、森林浴を楽しみながら、温泉につかることができる。
北海道では切り立った峡谷に囲まれた層雲峡温泉(北海道上川町)の名もあがった。1月には氷のトンネルなどをライトアップする祭りもある。
山奥の湯治場、肘折温泉(山形県大蔵村)を推す声もあった。冬は雪見風呂を楽しめ、4~11月には「毎日、地元農家の朝市が立つ」
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