歌う僧侶 奈良・光明寺住職 三浦明利
今朝のTVで美人で本格的なミュージシャン三浦明利を紹介していた。
「美人すぎる尼さん」などとしてテレビなどにも登場している奈良県の光明寺住職、三浦明利(あかり)(28)が今夏、CDデビューした。もともとはガールズバンドで活動していたものの、家業の寺を継ぐため断念したという異色の経歴の持ち主。探してみると、歌うお坊さんは結構いる。もうすぐお盆。猛暑の浮世をひととき忘れ、その歌声に耳を傾けるのも、いいかも…。 (早川由紀美)
三浦がバンド活動を始めたのは高校生のとき。大学時代、ギターとボーカルを担当していたガールズバンドMogaHoopは、CD店・新星堂の全国オーディションCHANCE!でグランプリを獲得。ジャズをベースにファンクやラテンなどの要素も取り入れた本格派の音楽は「技術が高く、斬新」などと評価された。
「かっこいいものを作って驚かせてやろうという気持ちが強かった。音を複雑にすることで安心していた」。インディーズ(独立系)でCDを出すなど音楽活動が軌道に乗りかけていたときに、父が寺を離れることになり、跡を継いだ。週に四日は住職としての“お勤め”がある。
七月に発売されたデビューシングルは「ありがとう」「花束レクイエム」の二曲を収録。生ギターの音色を生かした、語りかけるような作品だ。
◆かかわり深い音楽と宗教
僧侶で活躍する女性シンガー・ソングライターには、二階堂和美や、子宮がんを克服しお寺などでコンサート活動を展開する、やなせなながいる。ファンキーモンキーベイビーズのDJケミカルも寺が実家のお坊さんだ。
若手僧侶らで作るインターネット寺院「彼岸寺」の代表、青江覚峰さんは「言葉が通じないところ、文字の読めない人に音楽で信仰を伝えるという手法がとられたため、宗教と音楽のかかわりは深い。親鸞聖人は当時まだ都会化されていない関東で、農民を教化するために音楽を用いたとされています」と説明する。
byスポニチ