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by syojyu-hansin

罹患歴ない人は重症化も 大人こそ必要な予防接種

インフルエンザや風疹が流行している。その効果的な対策の一つが予防接種だ。予防接種は赤ちゃんや子どもが受けるものと思いがちだが、大人がかかる病気の対策としても有効だ。大人が受ける際のポイントをまとめた。
 予防接種は免疫のタネとなるワクチンを注射したり、皮膚につけたりして病気に対する免疫力をつける。予防対策として検討するとよい。その際、医師に相談することが大切だ。

重症化する場合も
罹患歴ない人は重症化も 大人こそ必要な予防接種 _e0241325_7425214.jpg インフルエンザの流行が話題だが、意外に知られていないのが風疹の流行だ。国立感染症研究所によると、今年(12月16日現在)の累計感染者は2231人で前年同期の約6倍。潜伏期間は2~3週間で熱や発疹などの症状が出る。

 特に20~40代の男性は学校で風疹の予防接種がなかった人が多く、発症者も多い。大人は症状が長引いたり、関節痛がひどくなったりすることもある。妊娠初期の女性が感染すると赤ちゃんに障害がでる恐れがある。妊娠中だと風疹の予防接種を受けられない。国立感染症研究所の多屋馨子さんは「家族や職場に妊婦がいる人は予防接種を受けた方がよい」と話す。

 風疹のほか、麻疹(はしか)、水痘などは、子どもの時に罹患(りかん)していれば免疫ができて基本的には発症しないが、大人で発症すると重症化する場合もある。かかっていなければ予防接種を検討すべきだ。

 最近注目されているのが、子宮頸(けい)がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチン。HPVは主に性交渉を通じて感染する。子宮頸がんは20~40代で増加傾向にあり、女性は検討するのもよいだろう。

 高齢者は肺炎球菌ワクチンの接種を検討すべきだ。肺炎で亡くなる高齢者は増えており、厚生労働省の人口動態統計によると2011年の死因3位だった。費用は原則自己負担だが助成している自治体もある。
 そもそもワクチンには、病気に応じて毒性を弱めたウイルスや細菌を使う生ワクチンと、毒性をなくしたウイルスや細菌の一部を使う不活化ワクチンがある。前者はウイルスが増殖して免疫力を高めていくので接種回数が少ないが、後者は十分な免疫力を付けるために接種回数は多くなる。

 費用は、法律により市町村が実施する定期接種の場合、対象年齢内なら公費負担となる。任意接種は基本的に自己負担だ。

 公費負担の定期接種はほとんどが子ども向けで、大人が接種するものは有料のものが多い。料金は数千円から1万円以上するものまで、ワクチンの種類によって異なり、医療機関によってもバラツキがある。自分の体質を把握しているかかりつけの医療機関があれば、そこで相談して受けるのが安心だ。

医師に相談して
 内科や産婦人科などで接種できるが、大人向けに対応していなかったり、ワクチンを常備していなかったりする所もあるので事前に電話などで確認しよう。

 一方、予防接種時に心配なのが副作用だろう。まれに接種後に発熱やけいれん、まひ、じんましんなどを起こし、死亡するケースもある。アレルギーを持つ人は事前に医師に相談したい。インフルエンザはワクチンに鶏卵を使っている。卵アレルギーの人は医師の指示を仰ぐとよい。定期接種で副作用が出たら健康被害救済制度を利用できる。市町村に申請し、厚労省の審査会を経て認定されれば医療費などが給付される。

 予防接種は感染症対策として重要だが、ワクチンにより効用も異なり、必ず病気が防げるというわけではない。接種後も日ごろの健康管理を大切にしよう。

 国外に出る際には、渡航先の感染症リスクを確認しよう。東南アジアやアフリカは特に注意が必要。地域別に接種した方がよいワクチンなどは厚労省検疫所のサイト「FORTH」(www.forth.go.jp/)で調べられる。

 狂犬病など期間を置いて複数回接種する必要があるワクチンもある。成田空港検疫所によると「できれば渡航の半年前、遅くとも3カ月前には予防接種の計画を立てるのがよい」という。急な出発で間に合わない場合は、国内で接種後、残りを渡航先の医療機関で接種することもできる。
                    by日経
by syojyu-hansin | 2013-01-14 07:48 | シニアライフ