パナソニック話題
パナソニックが、三井住友銀行など取引金融機関4行から設定を受けた総額6千億円の融資枠に関し、期限が切れる10月以降の延長を見送る方向となったことが24日、分かった。人件費削減や資産売却などのリストラを進めたため、財務体質が一定程度、改善したと判断、融資枠を解消する。
融資枠は一定の金額を限度に資金を借りることができる契約。パナソニックは昨年10月に6千億円の融資枠の設定を受けたが、これにより実際に融資を受けたことはなかった。
融資枠の設定額は、主力取引銀行の三井住友銀行が2500億円。三菱東京UFJ銀行が2千億円、三井住友信託銀行が1千億円、りそな銀行が500億円だった。
パナソニックの2013年3月期連結決算の純損益は2年連続で巨額赤字となったが、13年4~6月期は1078億円の黒字を確保した。リストラに加え円安を受けて自動車用リチウムイオン電池などの海外販売が伸びたことが寄与した。
電機、国内投資に薄日 東芝・半導体工場増強 パナソニック他
電機メーカーの国内投資に薄日が差し始めた。東芝は23日、記憶用半導体「NAND型フラッシュメモリー」を生産する四日市工場(三重県四日市市)の拡張工事を開始。スマートフォン(高機能携帯電話)向けなどが伸びており、拡張したスペースで次世代モデルなどの生産を行う計画だ。自動車向け部品が好調なパナソニックや富士通ゼネラルも設備増強に動き出した。(田村龍彦)
近鉄四日市駅から車で約20分。田園風景の中に突如、10階建てビルほどの高さの白い建物が姿を現す。東芝の四日市工場第5製造棟。拡張工事は来年夏の完了を目指しており、延べ床面積は現在の倍の約18万7千平方メートルになる。
「(工場を)しっかり立ち上げ、業界ナンバーワンを目指す」。この日の起工式で、成毛康雄・上席常務は韓国サムスン電子からの首位奪還に意欲を見せた。
NAND型フラッシュメモリーは昨年夏、市況の悪化で減産を余儀なくされたが、スマホやタブレット端末、データセンター向け需要が増加。今年度はフル生産の状態で、「確実に市場は拡大しており、拡大する需要に応える」(成毛上席常務)と、約300億円を投じ、第5製造棟を拡張することを決定した。
東芝は価格競争の激しいテレビやパソコンの生産は海外に移管したが、メモリーは国内生産を続ける。最先端の技術開発が必要で、国内なら「技術者も多く短期間でやる」(成毛上席常務)ことができるためだ。迅速に製造に移行することで、競争力も高められる。
電機メーカーの国内投資に薄日が差し始めた。東芝は23日、記憶用半導体「NAND型フラッシュメモリー」を生産する四日市工場(三重県四日市市)の拡張工事を開始。スマートフォン(高機能携帯電話)向けなどが伸びており、拡張したスペースで次世代モデルなどの生産を行う計画だ。自動車向け部品が好調なパナソニックや富士通ゼネラルも設備増強に動き出した。(田村龍彦)
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近鉄四日市駅から車で約20分。田園風景の中に突如、10階建てビルほどの高さの白い建物が姿を現す。東芝の四日市工場第5製造棟。拡張工事は来年夏の完了を目指しており、延べ床面積は現在の倍の約18万7千平方メートルになる。
「(工場を)しっかり立ち上げ、業界ナンバーワンを目指す」。この日の起工式で、成毛康雄・上席常務は韓国サムスン電子からの首位奪還に意欲を見せた。
NAND型フラッシュメモリーは昨年夏、市況の悪化で減産を余儀なくされたが、スマホやタブレット端末、データセンター向け需要が増加。今年度はフル生産の状態で、「確実に市場は拡大しており、拡大する需要に応える」(成毛上席常務)と、約300億円を投じ、第5製造棟を拡張することを決定した。
東芝は価格競争の激しいテレビやパソコンの生産は海外に移管したが、メモリーは国内生産を続ける。最先端の技術開発が必要で、国内なら「技術者も多く短期間でやる」(成毛上席常務)ことができるためだ。迅速に製造に移行することで、競争力も高められる。
byMSN