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 【世界文化遺産・姫路城】         このブログは松寿会阪神地区会員の皆さんの情報交換・連絡用です。投稿にはIDとパスワードが必要、管理人までご連絡ください。


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カテゴリ:読書( 14 )

十面埋伏 張平

f0222687_6134092.jpg 年間読書数は相当になるが本当に面白いという本に巡り合う事は少ない、今回の張平作「十面埋伏 上・下」(新風舎)は登場人物が多く若干苦労したが読み応え十分、私の2013年ベスト5に入る小説だった。

 いま中国では民衆が官僚や一部特権階級の腐敗と不正に憤ってデモやテロが頻発している。日本人に生まれた私達は報道からは腐敗の実態や構造はなんとなく想像出来るものの中身のことなると殆ど知らないのが実態。一党独裁から生まれる司法、官僚の癒着や権力と結びついた特権階級のやりたい放題の不正と腐敗の横行と一方では農民の極貧生活。14億近い人口の0.4%が国民総資産の7割を占めるという中国は極端な格差国家で人類史上最悪の汚職国家である。いろいろと構造的な問題を抱えている。中国報道を理解する意味でも大変参考になる。

 昨日のTV放映で出演者の2013年名言ランク第1位は「日本に生まれて良かった」だった、私達の日本は本当に住みよい国だと痛感した。
                         by管理人
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by syojyu-hansin | 2013-11-18 06:14 | 読書 | Trackback | Comments(0)

真山仁 「黙示」

f0222687_20401852.jpg 今真山仁の「黙示」を読んでいるところだが書中ミツバチの群れを崩壊に追い込むネオニコチノイド系農薬の指摘が有るがなんと金沢大学が比較的低濃度でも巣箱の中のミツバチがいなくなり、群れが消える「蜂群崩壊症候群(CCD)」に似た現象が起こるとの実験結果を発表した。まだ半分を読んだ途中だがあまりにもタイミングの良いニュースにびっくり!

  国内外で広く使われているネオニコチノイド系農薬をミツバチに摂取させると、比較的低濃度でも巣箱の中のミツバチがいなくなり、群れが消える「蜂群崩壊症候群(CCD)」に似た現象が起こるとの実験結果を金沢大の山田敏郎教授らのチームが17日までにまとめた。

 山田教授は「ハチが即死しないような濃度でも、農薬を含んだ餌を食べたハチの帰巣本能がだめになり、群れが崩壊すると考えられる」と指摘。養蜂への影響を避けるためネオニコチノイド系農薬の使用削減を求めている。一方農薬メーカーは「科学的根拠が明らかでない」と否定的な見方を示した。

 山田教授らは、約1万匹のセイヨウミツバチの群れを使用。ネオニコチノイド系農薬のうち、ジノテフランとクロチアニジンを、糖液と花粉ペーストに加えて投与し、4カ月間、群れの中の成虫と幼虫の数の変化を、写真を使って調べた。
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by syojyu-hansin | 2013-06-17 20:40 | 読書 | Trackback | Comments(0)

光圀伝 冲方丁

 ブログで直木賞受賞20011年池井戸潤「下町ロケット」、葉室麟「蜩ノ記(ひぐらしのき)」、2012年安部龍太郎「等伯」の読後感想を投稿したが今呼んでいるのは若手作家冲方丁「光圀伝」でひそかに受賞を期待している。

 沢山本を読まれる方は過去の読破本を登録する便利なサイトがあるので利用されては如何でしょうか。
  読書メーターで出来る事
 あなたは直木賞をどれくらい読んでいますか?
    年別直木賞一覧

作者:冲方丁(うぶかた・とう) 出版社:角川書店

 家康の孫・光圀は、『大日本史』を編纂することで水戸徳川家に尊皇の思想を植え付けた始祖で「大義のひと」として描かれる。いや「なぜ大義のひとであらねばならなかったか」が主要テーマといっても過言ではない。そして光圀の出自にかなりのページが割かれている。光圀の原点を克明に描くことで、「苦悩の幼・青年期を経て名君となった克己のひと・光圀」像を際立たせているのだ。
 光圀は水戸藩徳川頼房の三男。優秀な兄・頼重がいた。だが父が後継ぎにしたのは光圀で、その「ねじれ」に光圀は苦しむ。なぜ自分なのか? その苦悩が学問への志向、詩作(ここで光圀は朝廷とのパイプを築く)への傾倒、友や師匠を求める心(宮本武蔵なども登場)、に向かわせる。また反動としての乱行も起こす。いわゆる型破りの風雲児であった。この「ねじれ」を物語の鍵として、著者は「光圀の大義」を解こうとする。まず自らのねじれた立ち位置を正せば、ひとの大義とは、世の大義とは、と広がり、そして自らへと還り為政者の大義とは、とつながっていくだろう。
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by syojyu-hansin | 2013-01-29 20:47 | 読書 | Trackback | Comments(0)

等伯 〈上・下〉

f0222687_16554373.jpg  戦国という激動の時代を生き抜いた絵画に向けたすさまじいまでの挑戦と家族に向けた愛情の深さを描いた絵師長谷川等伯の物語、読みやすいので一気に読破出来る。新年早々満足の1冊だった。

 小説「等伯」は、安土桃山時代から江戸初期にかけて活躍した絵師・長谷川信春(等伯)を主人公に、一心に画業に打ち込んだ生涯を描く。故郷・七尾を後にし、都で修業するものの、幾多の試練に襲われ各地を転々とする信春・・・・・。

 「東伯 上・下」 日本経済新聞出版社 2012年9月初版
 <b>長谷川等伯のサイトはここからご覧ください</b>
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by syojyu-hansin | 2013-01-10 17:11 | 読書 | Trackback | Comments(0)

ジェノサイド 高野和明

f0222687_21504055.jpg 高野和明さんの新刊「ジェノサイド」。
スケールの大きさと組み立ては日本人の小説とは思えない、とに角面白いから一気読みした。 

 冒頭、大統領閣下のけだるい朝から始まったと思ったのも束の間。「ハイズマン・レポート」やら「諜報戦争」やら「傭兵」やら「創薬」やらやらの、ディープな世界に叩き込まれる。こ難しい描写もちょこちょこあって、本物の科学者が書いた本なんじゃないの?と思えるほどの作り込み様。

みなさんに大お勧めの本です。
                              by管理人
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by syojyu-hansin | 2012-06-30 13:15 | 読書 | Trackback | Comments(0)
f0222687_17142167.jpg  今年の直木賞は期待を裏切らなかった。がっしりした構成、多彩な登場人物、研ぎ澄まされた文章、候補作に挙がること5回目にしての受賞にふさわしい。自然描写も人物の心象と重なって見事であり、何よりも謎解きと主人公の生死がタペストリー様に織り上げられて興味を最後までつなぐ。直木賞ならではのエンターテインメント性も十分だ。

 武士とは何か?真の主従関係とは何か?ひいては人間の生き方を考えさせられる小説であった。理想の武士像を「戸田 秋谷」に、農民の理想を「源吉」に求めながら なぜ10年後の切腹するかを解き明かす手法であった。翻って今の日本人に戸田 秋谷のDNAが引き継がれているのか皆が自問する機会にもなると思う。お勧めの本です。

祥伝社 1680円
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by syojyu-hansin | 2012-06-29 06:16 | 読書 | Trackback | Comments(0)
f0222687_21205171.jpg  3・11後、迷走するわが国の原子力政策。エネルギー問題は国家の経済政策の根幹をなすものとの問題意識を持った国会議員と政策秘書たちが、議員立法に向けて動き出す。現実の政治をふまえた近未来小説。脱原発に揺れる日本でエネルギー政策の方向性を示す小説でもある。難しい本ではないので一気に読める。 
 濱嘉之(はまよしゆき)著  講談社・1680円)
                by管理人
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by syojyu-hansin | 2012-06-24 21:21 | 読書 | Trackback | Comments(0)
f0222687_633572.jpg 市営斎場の前に建つ淑子のおじいちゃんのうどん屋を舞台に、老夫婦、語り手である中学生の孫娘、そして、命の旅立ちを見届ける人たちを描いた物語。

元々は「長寿庵」という名前だったが、目の前に市営斎場が建ち、「峠うどん」に変更。そこは通夜ぶるまいに呼ばれるほど親しくもなく、かといってすぐに割り切って斎場を後にできるほどでもない人々が帰りに立ち寄り、少しほっとできる場所となっていた。

 中学生の淑子は、勉強に専念しろという小学校教師の両親のプレッシャーをかいくぐり、ことあるごとにおじいちゃんとおばあちゃんの店の手伝いをする。

お父さんと同級生の大友くん、二丁目時代に青春をおくったお母さん、お父さんの昔の教え子のボーズさん、霊柩車の運転手のトクさんなど、様々な人が峠のお店を訪れ、おじいちゃんのうどんを食べるのを見守りながら、淑子は人の生死について考える。

生きている事死んでいく事人生の生きざまをうまくつかんで重松作品の真骨頂と言える。
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by syojyu-hansin | 2012-06-07 06:09 | 読書 | Trackback | Comments(0)
f0222687_821325.jpg この所残念なのは雑事に追われ本を読む時間が少なくなった事、今年もあます所1月を切った今元旦に計画した読破数目標は絶望となった。そんな中でご紹介する「サトリ」は私の読書ジャンルに入っていない新しいエンターティメントジャンル、上下一気呵成に読んでしまった。肩の凝らない日本人の心を持つ主人公ニコライ・ヘルのスパイ・スリラー小説だ。  

 日本文化を背景に用いた「翻訳ミステリー」の最高傑作は、トレヴェニアン『シブミ』である。トレヴェニアンが、日本文化の歴史的背景を十分に理解した上でこの作品を書いたことは間違いない。外国籍でありながら日本人の心を持つという、主人公ニコライ・ヘルの不思議な人物造形を見れば、それは容易に察せられることなのである。

 その『シブミ』の続篇が刊行された。作者であるトレヴェニアンは2005年に没したが、アメリカの作家ドン・ウィンズロウが執筆を行ったのだ(イアン・フレミングの没後、複数の作家が007シリーズの続篇を書いていることから判るように、こうした形での作品の継承は、欧米では珍しいことではない)。続篇は、『シブミ』の前日譚(たん)に当たるという。『サトリ』の時代設定は前作の約20年前、26歳のニコライが活躍する。
 
 1951年夏、ニコライは、CIAから提示された任務を引き受けた。中華人民共和国に潜入し、ソ連の外交官を殺害するのである。ニコライには日本で学んだ暗殺術〈裸―殺〉の技能があり、それを見込まれたのだ。偽名を使って北京へ潜入したニコライだったが、前途には暗雲が垂れ込めていた。標的となった当の人物が、彼の過去を調べ、真の素性を察知していたからだ。果たして任務をまっとうし、無事に生還することはできるのか。

 速いテンポで物語が展開するスパイ・スリラーである(ウィンズロウにはトレヴェニアンほどの文章の深みはないが、そこは割り切ったようだ)。上巻では北京、下巻ではサイゴンと舞台が移り変わり、ニコライの行動が緊張感を孕(はら)んだ筆致で描かれる。状況はしばしば碁に喩(たと)えられ、ニコライは自らを盤面に置かれた石に置き換えて事態の把握をしようとするのだ。こうした具合に、西洋人でありながら東洋の心を持っているという特異性、戦争のため居場所をなくした故郷喪失者であるという事情が、彼を周囲から浮き上がらせている。『サトリ』という題名には、ニコライがその孤独と共生する方策をいかに見出していくか、という主題がさりげなく示されているのだ。

(書評家 杉江松恋)

[日本経済新聞朝刊2011年5月1日付]
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by syojyu-hansin | 2011-12-08 08:26 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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 最近は神戸の歴史に興味があり毎月街中散策に参加している。神戸ではないが書店で『大阪今昔 歩く地図帖』を見つけた。暇を見つけ大阪にも出かけてみたい。

 明治~大正~昭和初期の、主に大阪市内と堺の絵葉書、古写真、古地図と対比して現代の姿を写真で紹介した書物。中でも昔の絵葉書、古写真が大変面白い。
いずれにせよ、当時の一般庶民の風俗が写りこんでいて、新書版ゆえ小さいといえば小さい画像ですが情報量はすごいものです。

 明治~大正期だと、大阪の街を行き来する人々は、男性も含めて、ほとんどすべて着物でみんなざくざくっと着てはります。履物は圧倒的に、下駄(男女とも)。写真を見れば、大通りでも、電車道以外は、舗装されていない、いわゆる「地道」で下駄なのも納得。

 余談だがもっとビジュアルに当時を見るにはー時代ごとの暮らしぶりを音と映像で体感できるミュージアムー「大阪くらしの今昔館(大阪市立住まいのミュージアム)」を訪ねたらいかがでしょうか。

 大阪くらしの今昔館ホームページはここをクリックしてください
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by syojyu-hansin | 2011-09-10 07:40 | 読書 | Trackback | Comments(0)