中秋の名月
「中秋の名月」は旧暦八月十五日の月のことを指しますが、「仲秋」は旧暦の八月を言い、七・八・九月を秋とし、それぞれを初秋・仲秋・晩秋と呼んだことから、八月の十五夜月を「仲秋の名月」や「中秋の名月」と称するようになりました。
「中秋」と「仲秋」の意味は違っても、「中秋の名月」と「仲秋の名月」は同じ八月十五日の月を指す同じ意味になります。
十五夜は名月とも呼ばれ、古来から観月の好時節(絶好期)とされ、月下に酒宴を張り・詩歌を詠じ・すすきを飾り、月見団子・里芋・枝豆・栗などを盛って、神酒を備え月を眺めて楽しんだと言われています。
下の星図は2010年9月22日に見られる中秋の名月です。東京で19時頃だと、東南東の空で比較的低い位置に見えます。今年の満月は9月23日18時17分に起こりますから、9月22日の中秋の名月は満月から1日前の月ということになります。月の左下側にはピカーッと光る木星も見えますから、ついでに見ておかれるとよいでしょう。