霧島連山と新燃岳
霧島山(きりしまやま)は、九州南部の鹿児島県と宮崎県県境付近に広がる火山群の総称であり、霧島連山、霧島連峰、霧島山地あるいは霧島火山群とも呼ばれる。最高峰の韓国岳(標高1,700m)と、霊峰高千穂峰(標高1,574m)の間や周辺に山々が連なって山塊を成している。有史以降も噴火を繰り返す活火山であり、特に新燃岳と御鉢では活発な火山活動が続いている。
北海道の大雪山や九州の阿蘇山と同様に霧島山、阿蘇山という固有の山はなく、個々の山岳はそれぞれ個別の名称で呼ばれる。山岳群に加えて大小の湖沼群を抱え、高千穂河原やえびの高原、霧島温泉郷などの観光地に恵まれる。山塊の中心部は霧島屋久国立公園(霧島地域)に指定されている。
高千穂峰(1,574m)・御鉢(1,408m)
天上界から、神が地上に降り立ったと言われ、「天孫降臨」の第一歩をしるした山として知られてい ます。歴史といい、山容といい霧島連山の主峰の風格を十分に備えています。
中岳(1,332m)
新燃岳(1,421m)
中岳の北西に位置し、霧島連山のほぼ中央にそびえる山です。頂上には、ほぼ円形の火口(直径約750m、深さ約180m)を有し、紺青のとても美しい水面は、直径約150m、深さ約30mの火口湖となります。山頂南側に溶岩の突出があり、遠くからラクダの背のこぶのように見えます。中岳と同じくミヤマキリシマの群落地で登山者も多い山です。昭和34(1959)年2月17日、北西部外壁から噴火し、現在でもわずかにガス状の噴煙が見られます。この火山も中岳と同じく、霧島火山群では新しい火山といわれています。
韓国岳(1,700m)
標高1,700mを誇る霧島火山の最高峰で、直径900m、深さ300mに達する大きな火口を持っています。
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