都賀川公園にニシキゴイ放流
皆さんここ数年で住吉川や都賀川の河川が整備され流れる水は本当にきれいになって清流と言えます。今年はまだ確認していませんが住吉川では昨年沢山の子供たちが泳いでいましたし両川には鮎やホタルも戻っています。一度散歩がてら自分の目で確かめてみてください。
神戸市灘区大内通の都賀川公園の水路に、愛好家の間で“コイの銀助”と呼ばれる東灘区の畑中泰之祐さん(65)が放流したニシキゴイが悠々と泳いでいる。住民らと大切に育ててきた「地域の宝」だが、盗難が続出。「とらないで 欲しい方は別に差し上げます」との看板を設置したが、被害は10数匹に上る。畑中さんは「欲しい人には別のコイを譲るので、ちゃんと連絡して」と訴える。
畑中さんはニシキゴイを育てて今年で55年。自宅で200匹以上を飼育する。白地に映える紅(赤色)や墨(黒色)の鮮やかさが特長で、幻の品種になぞらえ「畑中銀助三色」と呼ばれる独自の血統を作り上げるなど、愛好家からは「神様」とも呼ばれる存在という。
昨年7月、都賀川公園を散歩していたとき、子どもたちが水路をのぞいている様子を見てコイの放流を思いついた。近所の住民と話し合って約50匹を放し「地域の人の安らぎになれば」と隣にベンチも設置した。
次第に近くの住民らも一緒に餌をやるようになり、夕方や昼下がりに近所の住民や親子連れがコイを見ながら談笑する姿が目立ち始めた。近くの主婦(35)は「1年半前に引っ越してきたばかりだけど、知り合いが増えた」と喜ぶ。
だが、直後からコイの盗難が相次いだ。そのたびに新しいコイを放したが被害はやまず、見かねて一部に防護ネットを張り、「欲しいなら別のコイをさしあげます」という看板を作った。それでも、コイの数が減っていたり、餌箱や網まで持ち去られたりすることもある。
「いなくなっていることが分かると本当にさみしい。地域で大切に育てているコイだと分かって」と畑中さん。「コイに興味があるなら無料で譲るので相談して」と話している。畑中さんTEL090・8650・7000
by神戸新聞(井上 駿)