三田ホテル英国風庭園を整備
三田ホテル(ゆりのき台)と、ホテルを所有するオリックス不動産は、ホテルに隣接する平谷川緑地で、ガーデン化プロジェクトを進めている。四季折々の草花が楽しめる英国風庭園を、三田市民らとともに5年間かけて整備する。ホテルは「市民が憩い、子どもたちが自然とふれあう、三田の新しい観光名所になれば」と話している。(篠原佳也)
平谷川緑地は、市が管理する約17・2ヘクタールの公園。平谷川が流れる美しい景観で、年間を通し散歩客らでにぎわう。
三田ホテルは、今年4月の体制刷新を機に、ホテル北西側に立地するこの緑地に着目。「三田のコミュニティーホテル」の取り組みとして、市の許可を得て、斜面の一部約100平方メートルに植栽などを行う。
「あしたも、会いたくなるガーデン」を理念に、英国園芸研究家で蓼科高原バラクライングリッシュガーデンのオーナーであるケイ山田さんが、庭園デザインを担当する。
両脇が草花で覆われた遊歩道や青い花の花壇、フジ、キングサリのアーチを整備するほか、高木類や球根類、ツタ植物などを植える。夜にはライトアップも検討している。
7月8日のホテルオープニングレセプションでは、オリックス不動産や三田ホテルの関係者、竹内英昭市長らが計画地にヤマボウシを記念植樹。10月28日には、山田さんを招いたイベントがあり、講演会や寄せ植えの実演などを行う。
庭園では、将来的にガーデン結婚式やコンサートなどのイベントも催したいという。同ホテルの早野一司総支配人は「このプロジェクトを皮切りに、チャペルの無料開放など、新しいホテルカルチャーを発信していきたい」と話している。
by神戸新聞(2011/08/10 09:15)