「自分史」を検討されている方に
神戸市中央区元町高架通3のデザイン・印刷会社「オガワ印刷」が、自らの人生を振り返って本にまとめる「自分史」で、その人の個性を存分に引き出す新しい形の出版サービスを始めた。出来事を時系列に並べるのではなく、綿密な打ち合わせを経てプロのライターとカメラマンが本人を取材し、家族らの手紙も交えてドキュメンタリー風に仕上げる。同社は「一人一人の人生には必ずドラマがある。誰が読んでも感動できる本を作りたい」としている。
同社のデザイナー東條博さん(39)が企画した「マイライフ~私の旅路」。東條さんは企業の広告やチラシの製作を手掛けてきたが、商売に貢献するだけでなく、心から人に喜ばれるものを作りたいと考えるようになり、今回の企画を思いついた。
“主人公”の個性や人生で大切にしてきたこと、思い出などを取材し、ライターら4人のグループで本の構成やデザインを考案。文章はできるだけその人の語り口調でつづり、何気ない日常の写真も交える。
さらに、事前に家族や友人から手紙をもらってその感想を載せるなど、普段は話せなかったことを文章にすることで、より温かみのある内容に仕上げる。
東條さんは「読む人全員がご本人と心の交流ができるような本作りを目指している。どの人の人生も掛け替えのないもの。“言葉の財産”を残すお手伝いができれば」と話している。
打ち合わせから完成までは約1~2カ月。A4変形判(40ページ、フルカラー)とB6判(120ページ、モノクロ)がある。同社(東條さん)TEL078・341・3982。ホームページに問い合わせフォームもある。
by神戸新聞(安福直剛)